現ジャズ・シーンへと繋がるBAG関連作品によるFreedom復刻第2弾!
BAGを代表するユニット、ヒューマン・アーツ・アンサンブルがAACMとの交流から生まれた重要作。アフガニスタンの民謡をベースにしたプリミティヴなリズムとグルーヴィーな演奏は21世紀の耳にも新鮮に響く。500枚限定の初回自主制作盤デザインでの世界初リリース!
「“Free your ass and your mind will follow." ファンクの達人ジョージ・クリントンの名言です。つまり、肉体を解放すれば精神も次第に自由になるということです。人は音楽を聴く時、様々な既成概念に捕らわれて素直に音を受け入れることを潜在的に拒んでしまうことがあります。~自由自在に即興を展開するこのような演奏は必ずしも聴きやすいものとは限りませんが、強烈なグルーヴを維持するドラムとベイス、そして時々浮上するどこか郷愁を感じさせるアジアのメロディに身を任せれば、周りで色々な野生動物が声を発しているジャングルを彷徨っているような気分になります。」… ピーター・バラカン
曲目:
1, ラヴァーズ・デザイアー
2. ハズラット、ザ・スフィ
メンバー:
ヒューマン・アーツ・アンサンブル
レスター・ボウイ(tp)
マーティ・アーリック(as, fl)
ウェイム・グラハム(el-p)
オリヴァー・レイク(as, ts, fl)
キャロル・マーシャル(vocal)
ジェイムス・マーシャル(as, fl)
J.D.パラン(bcl, ss, fl)
ヴィクター・リーフ(tb)
チャールス・ボボ・ショウ(ds)
ブッチ・スミス(b)
アブダラ・ヤカブ(perc, coive)
アラン・サイツ(tamboura)
ヴィンセント・テレル(cello)
録音:1973年7月/ セントルイス
BAG (Black Artists Group) :
シカゴを拠点としたAACM (Association for the Advancement of Creative Musicians) に対しセントルイスを本拠地として同地の芸術状況の結合を図り、教育や実演のための過程を確立させることを目的として1968年に結成された文化組織体。音楽、演劇、ダンスからビジュアル・アート、詩、そして映画まで幅広い分野の芸術媒体を織り交ぜた活動は、当時の黒人芸術運動の中でも特異な共同体だったといわれている。運営は主に複数の団体、財団の助成金によって賄われていたが次第に縮小され1972年に事実上解散した。しかしそこに生まれた危険な種子たちは世界に飛散し強く大きく逞しく育っていくことになる。
BAGには多数のミュージシャンの他、画家のエミリオ・クルス、オリヴァー・ジャクソン、詩人のカーティス・ライル、ブルース・ラトリン、舞台監督のマリンケ・エリオット、ムサル・ナイドゥなどが所属していた。