久々のダイアリーが、悲しいニュースになってしまうのは残念ですが・・・・
10月5日に岩浪さんが亡くなられたと知りました。
MUZAKでも岩浪さんには大変お世話になりました。
いろんなアルバムのライナー・ノートやレヴューを書いていただきましたし、
紙ジャケ復刻の際にジャケットを貸していただいたこともあります。
また、2008年の3月にはコンピレーションを選曲・監修していただきました。
このコンピとそれにまつわる諸々のことは当時のダイアリーで書いたと思います。
ストーリーヴィルの音源を素材にして、岩浪さん・寺島さん・橋本さんの3人にコンピを組んでもらうという企画で、ひとつのレーベルの音楽も選曲・監修する人の切り口でこんなにも印象がかわるんだなあと驚いた記憶があります。岩浪さんコンピのテーマは「女性とブルースに魅せられて」です。
コンピの発売に合わせてチラシを作ることになり、じゃあ、3人の鼎談会をしよう!ということに。鼎談といってもほぼ酒盛り状態でして、深夜まで飲んだ挙句にご近所五行で〆のラーメン。元気にとんこつラーメンのスープを飲みほしていた岩浪さんと寺島さんの姿に驚愕しました。あの位の世代の方はやっぱり底力が違うと思うんです。
MUZAKでの飲み会にも3回ぐらい来てくださったことがありました。岩浪さんのお話はジャズと共に時代を歩んでこられた方ならではのとても興味深いエピソードが満載で、とってもおもしろかった。時代の現場にいて、直接自分で体験されてきた方っていうのはその存在自体が貴重だなとお話をうかがう度に思ったものです。
日本のジャズ業界って、評論家の方もジャズ喫茶の方もプロモーターの方も、かなり年齢層高いんじゃないかと。で、私の世代ではいないような面白い方がたくさんいらっしゃるんですね。上手く説明できないけど、いい意味で「オールドファッション」な人達というか。これは育ってきた・生きてきた時代の違いなのか何なのか、こういう人はこれから先の時代には出てこないだろうなっていう人が沢山います。
そういう人達とはできるならお別れはしたくないし、是非今後も第一線で頑張ってほしいです。